応用物理学会 4回 · 講演予稿 13,760件

学会の分類を骨格に、予稿の語彙で細部を描く。

応用物理学会の学術講演会4回(2022年3月〜2023年9月)の講演予稿 13,760件を収録しています。分類は作り直していません。学会が公表している公式分類をそのまま骨格として使い、その末端より下だけを予稿本文の語彙で細分しています。所属表記は機関単位にまとめ、ROR の識別子を当てています。

13,760講演予稿
4学術講演会
1,318地図上のトピック
672機関(名寄せ後)
2,946著者(3件以上)
89%ROR 照合(延べ)

背景

公式の分類はあるのに、それだけでは見渡せない。

応用物理学会の講演予稿には、学会自身が付けた分類が付いています。問題は分類が無いことではなく、分類の粒度と、回ごとの揺れです。

01

末端が粗い

公式分類の末端には数百件が入ることがあります。そこから先は、題目を順に読んでいくしかありません。どの研究群が主流で、どこが周辺なのかは一覧からは分かりません。

02

回をまたぐと体系が変わる

2022年秋と2023年春のあいだで、学会は分類を改めています。小分類が廃止され、中分類の名称も入れ替わりました。対応表は公表されていません。回ごとの数字を素直に並べると、実態ではなく体系の変更を見ていることになります。

03

所属が表記のままでは数えられない

同じ研究室が「東京大学」「東大」「Univ. of Tokyo」と書き分けられます。4回あわせて 8,649 種の表記がありました。機関単位の集計には、まずこれをまとめる必要があります。

仕組み

推定するのは、公式分類の末端より下だけ。

分類をゼロから作り直せば、学会の知識を捨てることになります。ここでは公式分類を骨格として残し、足りない部分だけを補います。

01

骨格は学会のもの、細分だけが推定

大分類・中分類(2022年は小分類まで)は公式のものをそのまま使います。その末端に多くの発表が溜まっている場合にだけ、予稿本文の語彙で下位のトピックを立てます。画面上では、公式の見出しと推定した見出しが区別して表示されます。

02

回ごとに独立、隣の回とは突き合わせる

4回をひとまとめにして分類すると、回を足すたびに全体が作り直しになります。そこで階層は回ごとに独立に作り、隣り合う回のトピックどうしを特徴語の重なりで突き合わせています。継続・新規・消滅が回ごとに読めます。

03

所属を機関にまとめ、ROR を当てる

表記ゆれをまとめて機関単位にし、ROR(Research Organization Registry)の識別子を照合しています。照合できたものは延べ件数で約9割。残りは人が1件ずつ確認しています。大学の統合・改称も別に持っています。

根拠

結果ではなく、どこまでが推定かを見せる。

公式か推定かを分けて表示

見出しの出どころを画面上で区別しています。推定したトピックには、根拠となった特徴語が併記されます。

原典へ必ず辿れる

すべての発表に DOI と J-STAGE へのリンクが付いています。予稿そのものは再配布せず、出版社版へ送ります。

同じ入力なら同じ結果

処理は乱数の種まで固定してあり、同じ予稿集からは同じ階層が出ます。見出しは人が書き、内容の署名で保存しています。

分からないことは分からないと書く

2022年秋から2023年春への分類変更について、学会の公式な対応表は存在しません。ここで示す対応は、語彙と著者の重なりから復元した推定であり、そう明記しています。

収録

収録している学術講演会

学術講演会 講演予稿 階層ノード 機関(名寄せ後) 著者 ROR 照合
第69回 春季(2022年3月)3,1275899119,15889%
第83回 秋季(2022年9月)3,6206421,05310,19390%
第70回 春季(2023年3月)3,4223761,09610,22388%
第84回 秋季(2023年9月)3,5913851,07110,03389%
合計13,7601,992———

機関と著者は回ごとの数です。同じ機関・同じ著者が複数の回に出てくるため、単純に足すことはできません。4回を通した実数は、機関 672(2件以上の発表があるもの)、著者 2,946(3件以上)です。ノード数が2023年の回で少ないのは、学会が小分類を廃止したためで、収録が減ったわけではありません。

まず、分野の地図を開いてみてください。

エクスプローラでは回を切り替えて、分野の面積・階層・機関・著者・回ごとの対応を見られます。トピック地図は4回を1枚に重ねて、何が続き、何が現れたかを示します。